7月半ばのことでした。いつものように巡視点検していると、草々の間に見慣れない青紫色を見つけました。あれ? と思い近づくと、星形の端正な花「キキョウ(桔梗)」です! 見つけた場所に2輪、5mほど離れた場所にもう1輪咲いていました。
キキョウは明るい山野に育つ多年草で園芸品種にも人気があるようです。かつては里地で普通に見ることができましたが自生は減少傾向にあり、環境省レッドリストでは絶滅危惧 II 類、宮城県レッドリスト2024では準絶滅危惧種に指定されています。
このキキョウが自生なのか、かつてのお庭の名残りかはわかりませんが、いずれにしてもキキョウが育つ環境になってきたのだと思うとうれしいです。

さて、このキキョウで不思議なことがありました。
見つけた翌日に写真を撮ろうとカメラを持ってきたら、忽然と花だけが消えていたのです。下に落ちてもいなかったので、野鳥がくわえて持ち去ったとしか考えられないのですが…。もしそうなら、その様子も見てみたかったなと思います。
平地の杜は夏真っ盛り。暑い日がつづいています。そろそろ一雨ほしいものです。

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