”平地の杜づくり”とは


被災した集落跡地を美しい場所へ

 

このプロジェクトは、東日本大震災で津波の被害を受け、今は暮らすことが出来なくなった集落の跡地を、人々がまたそこに身を置きたくなる、訪れたくなる、気持ちの良い美しい場所へと蘇らせる挑戦です。かつて集落であったその場所は、大地が本来持つべき貯水力や浄化力の力を失い、乾いて痩せたまま、生き物が生きるには決して環境が良い場所ではありません。そんな大地を再び自然へと預け直す、つまり、宅地を杜へと戻す逆転的開発ともいえるプロジェクトです。

未来を描くこと

 

これから行っていくことは、水や風が通う大地を一から育て直すという作業ですが、それは作業ではなく、この時代にこの場所で生きる私たちの「作法」なのかもしれません。また、古くから先人が守ってきた集落に、再び美しい里山の景観を取り戻していくことは、未来を描くことです。このまちを、この大地を、次世代へとしっかり引き継ぐために行うことです。

 



私たちが目指す「平地の杜」とは  横のつながり、縦のつながりをつくる場所

 

「美しい」「気持ちが良い」そう感じられる場所に身を置くことで、人はその地に愛着を感じていくのはないでしょうか。

 

木々の枝葉越しに日差しが点々と差し込み、風が穏やかに流れ、適度な湿度が保たれた健全な環境があり、それを全ての生き物たちが訪れて享受できる。そんな場所にすることで、時間が止まったかのようなこの場所に、人々の横のつながりを育み、過去と未来という縦のつながり、命のつながりを守ります。

ここに身を置きたくなる、ここで何かを始めたくなる、そんな風に、人々の集いや関わりを誘い、縦横のつながりを生む場所。それがわたしたちの描く「平地の杜」です。